2024年11月4日(月・祝)山王オーディアムにて開催されたマスタークラスは、気持ち良い秋晴れに恵まれ、全日程を予定通り終了いたしました。受講者7名(内デュオ2組)、聴講は22名、役員およびスタッフ6名で、総勢35名の参加となりました。ギムセ先生は音楽に対する情熱たっぷりに、作品の背景からピアノ技法、ステージ作法にいたるまで、明解かつユーモアをもって語られ、皆を魅了しました。
ピアノ周りのあらゆる角度から動き回って指導され、特にピアノのペダル奏法や、デュオの奏者間のバランスの問題など細やかに解説。イマジネーションやフレキシビリティを持つなど、奏者の心を解きほぐしていくアドバイスが印象的でした。総じて、決定権は受講者に委ねて自主性を育てていく指導法だったと思います。13歳の最年少の受講者には、その成長過程で必要なことを(2年後にはできるようになるとの言葉を添えて)適確に伝えておられました。その指導ぶりには多くの方が感銘を受け、終了後にはギムセ先生の周りに多くの受講・聴講の方が集まり、歓談されていました。これほど和やかで活気あるピアノレッスンは稀ではなかったかと思います。
このたび企画の準備段階から、本当に多くの方々のお力添えを頂きました。通訳の後藤菜穂子さん、協賛のINPEX Idemitsu Norge、会場提供の山王オーディアム、ギムセ先生マネジメントの株式会社アスペン、そしてご参加・ご協力下さいました皆様、本当にありがとうございました。現代ノルウェー音楽界の中心的存在のお一人であるホーヴァル・ギムセ先生をお迎えし、このようなマスタークラスを開催できたことは、協会として大変光栄なことと受け止めています。このたび頂いたすばらしいご縁を大切にし、これからも日本とノルウェーの文化交流企画に励んでまいります。