2月25日(日)14時開演(13時半開場)、大阪府内ATC南港サンセットホールにて、日本グリーグ協会関西支部主催コンサート『北欧の詩人 グリーグの魅力~魅惑の愛と踊り』(後援:ノルウェー大使館、岸和田文化事業協会)が開催されました。関西支部初めてのコンサートでしたが、当日はホール150席がほぼ満席で大盛況に終わりました。
セルバンテス堺多恵関西支部長によるご挨拶・解説のもと、グリーグの『ピアノ協奏曲Op.16より第1楽章』(ピアノ連弾T.A.Johoson編)が岡田沙弥非会員、セルバンテス堺多恵演奏家会員により演奏され華やかにスタートしました。そのあと、グリーグの声楽、ホルン編曲、ハーディングフェーレ(ノルウェー民族楽器)&ピアノ、ピアノ連弾のプログラム構成でした。グリーグの歌曲『山の娘』では、大川りえこ演奏家会員(メゾソプラノ)北奈賀子演奏家会員(ソプラノ)がお互いナレーターを務め歌唱し『山の娘』のストーリー性を豊かに演じられました。ハーディングフェーレはノルウェー民族音楽の特徴を帯びた響きがしますが、樫原聡子非会員の解説と共にノルウェーの伝統文化を堪能することができました。『スロッテル』のピアノとの比較演奏もグリーグの特徴的な音楽様式を聴くことができました。グリーグはホルンの独奏曲を作曲していませんが、西陽子非会員による編曲でグリーグのピアノ・歌曲の旋律をホルンで奏し、その響きはノルウェーの民族楽器の角笛を連想し、どこか懐かしさを感じつつとてもユニークなアプローチであったと思います。ピアノ連弾で『ノルウェー舞曲』を平夏穂演奏家会員、セルバンテス堺多恵演奏家会員が演奏され、作品に表されるノルウェー民族リズムと豊かなディナーミク表現で、グリーグの民族性を力強く表現されました。最後は、出演者全員でグリーグの『春』が演奏されました。
2時間のコンサートでしたが、グリーグの音楽観に触れることができ、グリーグファンにとっては贅沢な時間となりました。関西支部主催コンサートでは、主催側からご来場のお客様へ、ノルウェー語の有難うTusenTakkのチョコレートが配られました。今回、主催してくださいました本協会関西支部長セルバンテス堺多恵維持会員には大変お世話になりました。またご出演くださいました演奏者の皆様、ご来場頂きました皆様には心より御礼申し上げます。また関西地区でグリーグの音楽のコンサートが開催できることを楽しみにしています。